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掲載情報【ナイスコレクション】|実践事例:教育プログラム 「応援には本当に力があるの?」

2026.07.22
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今回の取組について、Webメディアの ナイスコレクション にて 記事が掲載されました!

記事を読む ⇒ 日本パラ・パワーリフティング連盟が届けた「応援の力」 福島の小学校で未来へつながる特別授業





応援の力 教育プログラム

実践事例①:福島市立荒井小学校

「応援には本当に力があるの?」
~42人の子どもたちが体験した『挑戦・応援・勇気』の45分~


2026年7月6日、福島市立荒井小学校において、「応援すること」「応援されること」を体験を通して学ぶ教育プログラム『応援には本当に力があるの?』を実施しました。

本プログラムは、「応援には本当に力があるのか」を子どもたち自身が体験を通して確かめる45分間の体験型授業です。今回は第1弾として4年生25名、6年生17名、計42名が参加しました。


近年、学校現場では、子どもたちが互いを認め合い、挑戦を応援できる学級づくりや、自己肯定感を育む教育の重要性が高まっています。本プログラムでは、トップアスリートとの交流や競技体験を通して、子どもたちが「応援すること」「応援されること」の双方を体験し、自分も仲間も一歩踏み出す勇気について考える機会を提供します。


■なぜパラ・パワーリフティングなのか

パラ・パワーリフティングは、ステージ上で一人の選手がバーベルに挑戦します。



この時、対戦相手と同時に競うスタイルではないところは、他競技ではあまり見られない、特徴的なポイントです。そのため、会場中の応援が一人の選手に集まり、その声援が選手を後押しする様子を、子どもたちが目の前で体感できます。

「応援すること」「応援されること」の力を、これほど分かりやすく体験できるスポーツは多くありません。この競技特性を教育に生かし、「応援」をテーマにした教育プログラムとして構成しました。


■第一号モデルとして荒井小学校で実施

第一号モデルとなった福島市立荒井小学校では、3時間目に4年生25名、4時間目に6年生17名、45分間の授業を2コマ実施し、延べ42名が参加しました。授業では、

・自分がパラ・パワーリフティングに挑戦する
・友達を本気で応援する
・日本代表選手をクラス全員で全力で応援する

という三つの体験を実施しました。


授業冒頭、子どもたちへ最初に伝えたのは、

「今日はパラ・パワーリフティングを勉強する授業ではありません。『応援には本当に力があるのか』をみんなで実験する授業です。」という言葉でした。


授業全体を一つの「実験」と位置付け、子どもたちは応援する側・応援される側の両方を体験しました。


■授業の流れ

本プログラムは、「応援には本当に力があるのか」を体験を通して確かめる45分間のプログラムです。


【STEP1】事前学習

・「応援にはどんな効果があるのか」を調べる
・クラスオリジナル応援コールを考える

応援について知識として学び、授業当日はその効果を実際に体験します。


【STEP2】全員が挑戦する

児童全員がパラ・パワーリフティングに挑戦します。まずは20kgのシャフトを持ち上げ、余力のある児童は22kgにもチャレンジ。友達からクラスオリジナル応援コールで応援を受けながら、「挑戦すること」「応援されること」を体験しました

 


【STEP3】トップアスリートを応援する

今度は児童全員が「応援する側」になります。東京2020パラリンピック日本代表・男子59kg級日本記録保持者の光瀬智洋選手が、

70kg → 100kg → 140kgと、段階的に重量を上げながら挑戦。

応援するほど会場の一体感が高まり、「もっと応援したい」という空気が自然に生まれていきます。


【STEP4】「応援には本当に力があるのか」を実験する

最後に光瀬選手は154kgへ挑戦しました。

154kgは自己ベスト158kgの98%にあたり、直前3日間の福島合宿では成功できなかった重量です。挑戦前、光瀬選手は子どもたちへこう伝えました。


「失敗が怖いから挑戦しないのではなく、挑戦することが大切。だから、この挑戦をみんなの応援で後押ししてほしい。」


体育館いっぱいにクラスオリジナル応援コールが響き渡る中、光瀬選手は154kgを見事成功。成功後には、


「みんな、ありがとう!みんなの応援のおかげで154kgが上がりました。」と子どもたちへ感謝を伝えました。


子どもたちは、「応援には本当に力があるのか」という授業冒頭の問いを、自分たち自身の体験を通して確かめることができました。


■授業で子どもたちへ伝えたメッセージ

授業の最後、光瀬選手は自身の経験を交えながら、子どもたちへ次のように語りました。


「僕は小学生の頃は運動が得意ではなく、自信が持てるものがありませんでした。応援してもらうことを待っているような子どもでした。」


19歳で事故に遭い車いす生活となってから、夢を叶えるために競技を始め、パラリンピックに出場した経験を紹介するとともに、応援されることを待つのではなく、自分から人を応援するようになったことで、自分も応援されるようになったと振り返りました。


そして子どもたちへ、

「できないかもしれないと思って挑戦をやめるのではなく、少しだけ一歩踏み出してみてください。その一歩を踏み出す勇気をくれるのが応援です。今日から友達や家族が挑戦していたら、ぜひ応援してあげてください。」

とメッセージを送りました。


■「応援には力がある」を全員が体感


授業後、児童からは

「光瀬選手の挑戦を見て、本当に応援には力があるんだと思いました。」

という感想が寄せられました。


また担任教諭からは、

「子どもたちと一緒に夢中で応援しているうちに、私自身も気持ちがすっきりして元気になりました。子どもたちが挑戦する姿や、154kgが持ち上がった瞬間を一緒に喜ぶことができ、本当に晴れやかな気持ちになりました。」

との声も聞かれました。


さらに光瀬選手は、

「授業では子どもたちへ勇気や挑戦を伝えるつもりで臨みましたが、私自身が子どもたちからたくさんのことを学びました。子どもたちの応援を力に変えて154kgを成功させることができ、この経験は競技人生にとっても大きな財産になりました。」

と振り返りました。


■今後に向けて


今回の荒井小学校での実践を第一号モデルとして、今後は学校・自治体・教育委員会との連携を目指し、本プログラムを全国へ広げていきたいと考えています。


この授業で育てたい力

✓ 勇気を出して挑戦する力

✓ 仲間を応援する力

✓ 応援を受け取る力

✓ 相手の頑張りを認める力

✓ 「できた」を積み重ねる自己肯定感