新ルールについて
4/30付でWPPOより新ルールの発表がありました。
改訂された規則および規定は、すべてのWPPO公認大会に適用され、2025年5月1日より施行されます。
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これを受けて、日本でも本日(5月1日)よりWPPOのルールを採用します。
要旨を抜粋しました。ルールブック の翻訳冊子はただいま準備中です。
ルール変更の主な点を要約
1. 検量
・選手は下着(パンツ、スポーツブラ)やスカーフなどを着用したまま検量できます。
・ギリギリの体重の場合は、裸での検量も可能ですが、18歳以下の選手は裸で検量することはできません。
2. 装飾類
・安全上の理由から、全ての装飾品(ネックレス、イヤリングなど)を外して試合に臨んでください。
昨年までは審判の判断に委ねられていましたが、明確に禁止となりました。
3. ストラップ
・2つのストラップを重ねて巻くことは禁止
4. 検量時間
・検量時間は、これまで一人4分と計算していたが、全体で30分と定められました。
・チームイベントにおける検量時間も、これまでの40分から30分に変更となります。
5. 試合中断時の再開
・事故(天候を含む)により試合が中断した場合、30分の再アップ時間を設け、中断した時点から試合を再開します。
6. IDカード
・WPPO登録者は、その年度のIPCライセンスカードを試合に必ず持参してください。
・IDカードには、例えば肘が伸びないといった障害を示す「E」が表示されます。
・IDカードに障害の表示がない場合、赤判定となります。その際は、国際大会で再クラス分けの申請を行ってください。
・審判員は、スコアボードに各選手の例外事項が表示されるため、選手が個別にアピールする必要はありません。
7. ボディポジション
・「頭」が外されました。
・肩、お尻、かかとがベンチ台についていること、足を伸ばすこと
震えたり、滑ったりすることは禁止されていませんが、開始時の位置から身体がずれた場合は、赤判定となります。
・障害によっては足をまっすぐ伸ばせない選手もいますが、IDカードに「 L 」と表示されているはずですので、事前に確認してください。
8. 胸でのストップ
・バーは胸でしっかりと止めてください。
※「バー・ストップ・システム」という機器を使用することになったそうです
※ 日本では、まずは主審の拍手を聞いてからバーを上げる、とします。(そのようなシステムの用意ができないため)
・これまで、胸でバーが沈んでいる場合の判定が安定していませんでしたが、完全に赤判定となります。
9. チャレンジカード
・チャレンジカードを提出した場合、抗議に対する判定結果が出てから1分以内に次の重量を申告してください。
10. パワーリフト(第4試技)
・パワーリフト(第4試技)の申請は、第3試技終了後1分以内に行ってください。
・第4試技は、ドーピング検査が実施される大会のみで行うことができます。
・第3試技が成功しなかった場合、第4試技はできません。
・第4試技の結果は、試合結果に反映されます。
強化委員長 吉田進 コメント
日本では、6/28~29に開催する「第8回チャレンジカップ京都大会」がこのルールを適用する最初の大会となります。1か所、バーストップルールは、日本ではその道具は揃えられませんので、主審の合図を聞いてから上げる、とし(暫定的に)「主審の拍手を聞いてから挙げること」とします。それ以外は大きな変更はないので、混乱はないはずです。
約2カ月でチャレンジカップですが、ルール変更への理解、練習をお願いいたします。
チャレンジカップに先立ち、北京ワールドカップ(6/22~25)にITOとして参加・ルール変更について視察してきます。また、5/10~12 にトビリシワールドカップが行われます。ご自身の目で確認のチャンスとなるのでライブ配信情報が出るのを待ちましょう。
5/10~ トビリシワールドカップ
Live Results:https://www.paralympic.org/powerlifting/live-results