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実施レポート【香川】筋肉で繋がろう  パラパワーリフティング研修会&体験会

2026.01.24
イベント

令和7年度(公財)日本パラスポーツ協会委託事業「地域におけるパラスポーツ振興事業」


筋肉で繋がろう 

パラパワーリフティング研修会&体験会 in 香川


日時&会場

@ かがわ総合リハビリテーション福祉センター

2026年 1月 24日(土) 

実施要項.pdf


 ご参加いただきありがとうございました!



実施報告

― 未開拓の地・四国で踏み出した、パラパワーリフティング普及への第一歩 ―


1.開催の経緯

四国地域は、これまでパラパワーリフティングの選手・コーチが存在せず、競技普及の観点から「ゼロからの開拓」が求められる地域でした。開催地の選定にあたっては慎重な検討を重ねてきましたが、パラカヌー関係者である今井ご夫妻のご紹介をきっかけに、香川県障害者スポーツ協会との連携が実現しました。

このご縁を基盤として、令和7年1月24日、かがわ総合リハビリテーション福祉センターにて、香川県では初となるパラパワーリフティングの研修会および体験会を開催する運びとなりました。

2.当日の様子

当日は、他競技のパラアスリート、理学療法士、地元高校レスリング部の教員・生徒、香川県スポーツ協会関係者、一般のトレーニング愛好家など、競技経験や立場の異なる多様な参加者が集いました。


(1)座学:基礎から最新の取り組みまで

研修は「パラリンピックとは何か」という基礎的な内容からスタートし、パラパワーリフティングの魅力や競技ルールについて解説しました。あわせて、日本パラ・パワーリフティング連盟が取り組む強化プログラムや、挙上速度を数値化するVBT(Velocity Based Training)、競技特有の補助ベンチについても紹介し、競技の専門性と奥深さを共有しました。



(2)実技:体験が生む理解と変化

体験会では、実際に合宿等で行っている準備運動を全員で実施した後、ベンチプレスの実技指導を行いました。参加者の中には、他競技や一般的なトレーニングのフォームでベンチプレスを行っている方も多く見られたため、怪我のリスクを抑え、効率的に挙上できるフォームを重点的に指導しました。


多くの参加者がその違いを体感し、驚きや喜びの声が上がりました。また、VBT体験では数値を意識しながら挙上することで、その狙いや効果を実感する場面が多く見られました。補助トレーニングコーナーでは、ダンベルやEZバーの使い方、わずかな工夫によるトレーニング効果の変化を体験的に学んでいただきました。


当初は比較的静かな雰囲気で始まりましたが、トレーニングの魅力を体感するにつれて会場の空気は大きく変化し、参加者が積極的にバーベルに向き合う姿が見られるようになりました。終了後には「参加してよかった」といった感想が多く寄せられ、個別に質問に訪れる参加者もおり、競技への関心の高まりが感じられました。

 


3.成果と今後の展望

体験会の締めくくりとして、パラカヌー連盟の今井氏より、今後の香川県におけるパラスポーツ展開についてお話をいただきました。現在、香川県にはパラパワーリフティングの専門的な指導者や選手はいませんが、障害の有無にかかわらず、トレーニングを通じて身体を鍛えたい、競技力を高めたいという潜在的なニーズは確実に存在することが、今回の事業を通じて確認できました。


【次年度以降の計画】

今後は、今井氏の活動拠点である坂出市のトレーニング施設を活用し、地域に根ざした継続的な取り組みを進めていく計画です。単発のイベントにとどめるのではなく、数年単位の視点で「障害の有無を超えて混ざり合い、誰もが強くなれる拠点づくり」を目指し、新たなコーチ候補の発掘や、香川県障害者スポーツ協会をはじめとする関係機関との連携強化を図っていきます。

本事業は、四国・香川県におけるパラパワーリフティング普及の第一歩となりました。今回生まれた関心と熱意を次年度以降の具体的な環境整備へとつなげ、継続的な地域展開を進めてまいります。