地域組織育成委員会
地域組織育成委員会 委員長 岡本孝義
委員長コメント(2023年10月)
「やりたいという気持ちに答えられる環境作り」
「パラ・パワーリフティングをやりたいのだけどどこでできますか?」という問い合わせを受けることがあります。
ただ、指導者もいなく、ベンチ台もない地域が多くあり、パラ・パワーリフティングをやりたいという気持ちに答えてあげられないことが多々あります。各地域において練習環境が整い、新たな選手、コーチ、審判員の発掘育成をすることができるようにしていきたいと思います。そうすれば、やりたいという気持ちに答えることができるだけはなく、継続的な練習ができることで選手強化のボトムアップも図れると思います。
そこで
■各地方7区分に一つは地域組織を結成し、定期的な日常練習を行うことができる。
■地域組織が主催となり、全国で4か所地方での記録会(オープン大会)開催することができる。
これを地域組織育成委員会の中長期目標として取り組んで行きたいと思います。
ただ、注意をしなければいけないのは、地域でできた組織が一人歩きをしていくのではなく、我々、日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)や他の地域が方針を統一し連携していかなければなりません。また、地域での組織が作られて実際は稼働していないという状況もさけなければなりません。そのため「地方組織設立規定」を作成しております。連盟と地域が共に連携し、実質的に地域からパラ・パワーリフティングを盛り上げてくれる地域組織が増えていけるようにしていきたいです。
地域で組織を作ろうと考えられている方はぜひ連盟事務局までご連絡ください。一緒にパラ・パワーリフティングを通して地域、日本全体を筋肉で盛り上げていきましょう。
「筋肉でかなえる共生社会」
パラ・パワーリフティングは筋肉を通じて様々な地域貢献ができる競技だと思います。先日、岡山で「岡山オープンパラ・パワーリフティング大会」が開かれました。この大会は、同じルールでパラ選手と健常者が本気で競い合えば相互理解が進み、共生社会の実現につながるのでは」との想いがきっかけとなり構想しました。結果、健常者とパラの選手がパラのルールで共に競い、交流するとても良い大会でした。
健常者はパラのルールの厳しさに対応しようとパラ選手からアドバイスもらおうとしたり、パラの選手はパワーリフティング選手仲間が増えたりと相互に良い働きを感じられるものでした。このような交流の中からお互いのことをもっと知ろう、もっと知りたいと思えるような関係に発展していくのではないかと思います。
我々JPPFとしては、このような取り組みを全国的に進めていき、それぞれの地域でバーベルを通じての共生社会実現に向けて働きかけたいと考えています。健常者と障害者が壁をなくした状態で一緒に楽しめる競技でもある、パラ・パワーリフティングを地域に普及していくことで、それが、各地域での「いいまちづくり」につながり、「みんなが幸せ」になると考えています。
2023年9月10日 「第1回 岡山オープン パラ・パワーリフティング大会」の様子(詳細)
岡山に続き、福島でも、「パラのベンチ台で、パラルールで、障害の有無は関係ないベンチプレス勝負」のイベントが開催されました。
2023年10月1日 「福島オープンパラ・パワーリフティングチャレンジ記録会2023」(詳細)