選手紹介

光瀬 智洋

コウセ トモヒロ
次世代ターゲット
59Kg級

プロフィール


■プロフィール

光瀬智洋(こうせ ともひろ)

所属:株式会社アソウ・アルファ(シーズアスリート)

1993年3月23日生まれ

兵庫県尼崎市出身、神戸市在住。

18歳の時、電車との接触事故により脊髄損傷、車いすユーザーとなる。

2020年、2021年、全日本選手権、男子59Kg級2連覇。同階級日本記録保持者(143Kg)


自慢の筋肉は「僧帽筋」。愛称:トム。

大会は俺のステージ!表現者タイプの選手。気合の雄たけびにこたえて声援を!


この競技が好き。トレーニングも試合もとにかく楽しい。活躍を通して「不可能がないことを証明していきたい」


■深堀り!パワリフ選手紹介 2020


2020年6月オンラインインタビュー実施

インタビュー詳細はこちら:深堀り!光瀬智洋選手.pdf


◇パラ・パワーリフティングに出会うまで

高校時代、部活でブレイクダンスに打ち込み、大会にも出場。

人生で初めてステージに立ったのは文化祭。この時、スポットライトを浴びる快感を知った。

いよいよ大学へ進学・・・

入学式の前日に電車と接触する事故で脊髄損傷になる。1週間程意識不明の昏睡状態を経て、

目が覚めた時にはヘソから下の感覚を消失。大学進学をあきらめリハビリに励んだ。


2016年11月、日本スポーツ振興センターが実施した

「ナショナルタレント発掘・育成プログラム オリンピック・パラリンピック一体型発掘プログラム」に参加し、

パラ・パワーリフティングの才能を見出される。


このような劇的人生の中でパワーリフティングに出会った光瀬選手。

事故後は、入院中リハビリでベンチプレスをたしなんだり、 車いすバスケをやったりと運動は続けていた。

実は、発掘事業参加前にも一度地方大会に出場したことがあったが、その時は、この競技にいまいちピンとこなかった。


その意識が変わったのは、参加した2016年の発掘事業にて。

この競技は障害別ではなく体重別のみで競われるところ、健常者を超えられる種目だ、という競技説明を聞いて魅力を感じた。

とくに世界最高記録310Kgを持つレジェンド、ラーマン選手の試技映像(2016リオ大会)を見て一気に虜になった。

イケメン選手としても注目の光瀬選手。2020年2月第20回全日本選手権、優勝者囲み取材にて(撮影:西岡浩記)


 

◇大会での思い


2017年12月、初出場の全日本選手権。

第1試技、名前をコールされて出て行った瞬間に浴びたスポットライト。

自分だけに降り注ぐライト。「あー、ステージに戻ってきた!」と感激で震えた。


大会ではどのような気持ちで戦っている?

「今までのことを振り返っている」

ドラマチックに大会運びをしているところに彼の個性が感じられる。


 ◆第1試技:直近のことを思っている。練習だったり、家族や友達とのやり取りなど。緊張しすぎず気持ちを軽くするために振り返っている。

 ◆第2試技:前回の大会のことを振り返っている。前回の大会ではこうだった、今回はこれを挙げるぞ、見てろよ!と、気持ちを鼓舞。

 ◆第3試技:人生のいろいろなことを振り返っている。今、ここが人生MAXだと思う。そして、次へ道がつながっていることをイメージして挑む。


気合の掛け声、喜び爆発のガッツポーズといったパフォーマンスが観客を惹きつける。

 ◆ 声:出すことによって・・・

  ・その場を自分のエリアにする、観客を自分のほうに惹き込む

  ・重量に対する恐怖心を振り払う

  ・プレッシャーを跳ね返し、声と一緒にアドレナリンを噴出!


 ◆ リアクション:試技後、成功したときの喜びも、失敗したときの悔しさも・・・

  ・大会になると「ステージモード」スイッチが入る

  ・スイッチが入るのは、第①試技前に自分の名前がコールされいよいよステージに出て行くとき。ここからアドレナリンが出はじめる!

  ・このモードの時は気持ちが解き放たれ、感情が爆発する、外へ出してしまう。


2019年7月ヌルスルタン世界選手権(撮影:西岡浩記)


 

◇応援にまつわる話


●思い出に残っている応援


2019年4月 第2回チャレンジカップ京都

 優勝はすでに決まっていた第3試技。

 セコンドについてくれていたコーチ、合宿を共に過ごしてきている選手たち、観客、会場中からの声援。

 出て行った瞬間から「挙げろよ」「もう一本取れ!」などの叱咤激励が!!

 こんなに声をかけてもらったのは初めてだった。気合が入る、まるでプロレス会場のようなあの声援、すごかった、嬉しかった。

 結果、第3試技も成功し、自己新記録を大幅に更新して見事優勝!

 

●どんな応援をしてほしい?

 「名前呼んでもらえるだけでうれしい」(愛称の「トム」とか、苗字の「こうせ」とか)

 「いけるぞ」「挙げろ」といった声掛けが気合入る。

 試技前、試技後、声やリアクションを発するスタイルだから、

 「わーっ(気合)」と、声を出したことに対してレスポンスあったらめちゃくちゃ燃える。


光瀬選手のパフォーマンスに呼応して、どんどん声援を送り、会場を盛り上げる応援をぜひお願いします!

 

思い出に残っている応援が飛び交った、2019年4月第2回チャレンジカップ京都大会にて(撮影:西岡浩記 )



◇夢・目標

小さい頃はケーキ屋さんになりたかった。

ケーキ屋さんで怒っている人を見たことがない、お店の人もお客さんもみんな笑顔。だから、人を笑顔にできる仕事っていいな、と思ったから。


「人の感情を動かせる」職業って素敵だな。

小学生になり、映画やドラマを見たりしているうち、「笑顔」だけでなく、「人の感情を動かせる」職業が素敵だと思うようになった。このころから、俳優になりたいという思いを抱く。


大学では俳優の道へ進むため、芸術系の大学への入学が決まっていたが、入学式前日の事故により進学を断念した。


現在、パラ・パワーリフティングの舞台でスポットライトを浴び、目下の夢に向かって励んでいる。

今の夢は「パラリンピックに出場する!メダリストになる!」こと。


見てろよ!という気持ち、悔しい気持ちが原動力となって、いつの間にか夢中になっていたら、応援してくれる人がすごくたくさんいることに気が付いた!昔は批判する人がすべてのように感じていたけど、違った。


「応援してくれる人のほうが多い」


この先の道には、パラリンピック出場、メダリスト、俳優・・・etc. 

たくさんの可能性が待っている。一歩ずつ進んで、そして「不可能がないことを証明していきたい」


これからの光瀬選手の益々の活躍に乞うご期待!

 

自分の名前がコールされいよいよステージに出て行くとき。ここからアドレナリンが出はじめる!

2019年7月ヌルスルタン世界選手権(撮影:西岡浩記)


■戦績