9月の活動報告を更新|“上げる”を競技から社会へ─2つの実践
私たちは、選手の活躍が社会に感動と勇気を与え、『身体で生きるすべての人をエンパワー』する力になるとの想いを持ち、この競技の魅力を多くの方に届けるため、月ごとの活動報告をしています。
10/16 ■マンスリーレポート9月.pdf
━バーベルを「上げる」だけじゃない。“上げる”を競技から社会へ
9/9 ■マンスリーレポート8月.pdf
━パラスポーツは企業課題のソリューションに
8/13 ■マンスリーレポート7月.pdf
━「応援の力」~チームビルディングやエンゲージメント向上に活用できる可能性を発信
7/11 ■マンスリーレポート6月.pdf
━パラ・パワーリフティングが拓く「共生社会」の未来:大会一色の1か月を振り返り
6/9 ■マンスリーレポート5月.pdf
━『次世代会議』の提案を合宿に生かしてみた
5/8 ■マンスリーレポート4月.pdf
━ 未来を拓く対話の場を… 『次世代会議』 を発足&始動!きっかけは選手の声
「違い」を越え、社会の可能性を“上げる”
私たちが競技を通して体現するインクルーシブの価値を、具体的な活動を通じて社会に広くお伝えしたいという想いを持ち、マンスリーレポートを発行しています。
私たちの考えるインクルーシブとは、「互いの得意を持ち寄ること」。多様な人々が、「違い」を壁にするのではなく、互いの強みを活かし合い、持続的な成長ができる共生社会の実現を目指します。
私たちの目指す共生社会
パラ・パワーリフティングは障害によるクラス分けがありません。体重別で階級に分かれているだけです。また、同等の条件下では、ほとんどの階級で、健常者よりも世界記録が上回っています。
この2つの特徴から、「違い」を区別しない、障害のあるなしに関わらず、ともに楽しむことができるところが魅力です。
「違い」にフォーカスすると、相手との間の見えない壁、理解されない寂しさや孤独感を生む、これは社会課題の1つであると考えています。
パラ・パワーリフティングの、「違い」を区別せず、障害の有無にかかわらずともに楽しむことができる、という魅力を活用することで、見えない壁を低くして、違いではなく、互いの得意を活かし合える共生社会を体現できると考えます。
だから、私たちはインクルーシブとは、「得意なことを持ち寄る」こと、と定義しています。
「上げる」は、私たちの行動と信念
パラ・パワーリフティングは、下肢に障害を持つ選手、または低身長の選手が上半身の力だけでバーベルを“ 挙げ ”、限界に挑み、記録を“ 上げる ”競技です。この“上げる” 動作は、単なる筋力の証明ではありません。
✓ 選手がバーベルを挙げる姿を通して、人々の気持ちを明るくしたり元気づけ、心を上向きにし、エンパワーします。
✓ 仲間と社会の可能性を共に“上げる”挑戦でもあります。
この想いを持ってJPPFは選手の競技力向上と、それを支える事務局が一体となって活動しています。選手の活躍が社会に感動と勇気を与え、「身体で生きるすべての人をエンパワー」する力になると信じています。
マンスリーレポートでは、この信念に基づいた企業との協働や、選手・スタッフが共に成長する取り組みを紹介し、私たちの目指す共生社会の具体的なイメージをお伝えしたいと思っています。
2025年度の重要目標、コミュニケーションの活性化
そこで事務局では、強固なチームワークこそが競技力向上の鍵となると考え、2025年度は選手、コーチ、スタッフ間の垣根を越えたコミュニケーションの活性化を最重要目標に掲げました。
私たちの目指す未来は、全ての選手が国内外の大会で自己目標を達成し、チーム全体が歓喜に沸く姿です。その感動はファンやステークホルダーにも広がり、明日への活力を生み出すと信じています。
このような選手、コーチ、スタッフ、そしてファンやステークホルダーが一体となって喜びを分かち合う、理想の未来像をAIと協働してビジュアルを作成し、マンスリーレターのアイコンとしました。
コミュニケーション活性化のための施策
『次世代会議』
■定義
立場や世代など関係なく、JPPFの未来を創るための語り合いの場
■目的
チーム力アップで競技力アップ。なぜなら、選手の活躍が多くの方々に感動と勇気を与え、社会全体を元気づける力になれるから。
■背景
全日本選手権終了後、選手の闘う姿に感動したり力を貰ったという多くの喜びや感謝・感動の声をいただいたことで、選手の活躍を通して、多くの方々に元気を届けていきたいと、JPPF事務局ではあらためて強く決意。事務局として選手の活躍に貢献できることはコミュニケーションアップを図ること、という答えに。
■実施方法
月に1回程度、有志が集まって1時間ほど話をする、基本的にはオンライン、合宿では対面もあり。
■内容
「より良いJPPFの未来につながる事」の語り合い
■ルール
・考え方が違っても否定や拒絶をしない
・それぞれの想いを聞く
・自分と相手の違いを理解する
・遠慮せず自分の考えを言う
・共通点を見つける
・・・このようなことができる場にする。